SSブログ
先端技術 ブログトップ

はやぶさからのメッセージ [先端技術]

115016426.jpg

2010年6月13日 60億キロに及ぶ、はるか旅路を終えてはやぶさは帰ってきた。 

7年間と言う長い年月を掛けて、その任務を全うした。 

数々のトラブルに見舞われながらも、最後まで決して諦めなかったはやぶさチームの努力と、その高い先進のテクノロジーとの融合。 

それは、日本人の忘れかけた何かを思い起こさせるに、十分な結果をもたらしたのではないだろうか。

その最後の瞬間は、ある種の儚さを携えたものであった。 
フィクションではよく目にするシーンが、そこには現実のものとして存在した。

輝きを帯びながら、無数の火の粉を散らしながらも次第に燃え尽きてゆくその様は、終焉に向けての旅立ちを思わせる。
この世からの別れとも言うべきその姿は、心通った対象であれば生命如何にかかわらず、無常ともいうべきやるせない感情を抱かせる。

発射されたカプセルと供に、その光景は日本人、いや世界の人々の胸を打ったのではないだろうか? 

「人はパンのみで生きるにあらず」との言葉がある。 

では、人にとって大事なこととは何か? 
はやぶさが最後の力を振り絞って撮った、最後の一枚にその答えがあるような気がする。

きっと、見る人にとって駆り立てる何かが内在していることだろう。

そう自分は信じたい。

宇宙太陽光発電と経済 [先端技術]

ssp.jpg

宙太陽光発電をご存知でしょうか? 

衛星軌道上に設置した発電機に、太陽光エネルギーを集め、マイクロウェーブまたはレーザーで地上に電力を送信する。
(SSPS) 

と言うことらしい。
1968年に、ピーター・グレイザー博士によって提唱されたとのこと。
 
日本は1990年代からこの技術を研究しており、世界で最も進んでいると言うことです。(ちなみに予算はNASAの1/10)

目標は、一基あたり中規模原発一基分の電力を得たいらしく、最終的には20~30基で日本の消費電力の20~30%を賄いたいらしい。
今年から本格的に送電実験が行われるようです。

ロードマップは

2010年 地上で数KWのマイクロ波を100m送電
       低軌道衛星(地上400~500Km)より地上への送電開始。基礎データを得る
2020年 国際宇宙ステーション付近で、ロボットによる大型構造物の自動組み立て開始
2030年 GWクラスの商用運転を開始となっている模様。 

なお、海外では核融合発電を推進しているようです。
現在フランスで建造中施設があるとか。

ただ、大きく異なるのはSSPSは地球資源にほとんど頼らないということ。
汚染物質が発生しないと言うメリットがあります。
ただし、人体や環境への影響は未知の部分ではありますね。

それと、一つ懸念材料があります。
比較的軍事兵器への転用が容易である点です。
これだけ高出力のエネルギーを収束すれば、どうなるか・・・
想像を絶する兵器となりうることでしょう。

しかし、現在世界の稼働中の原子炉は320基。IAEAの予測では、今後2050年までに新たに1200基が建造されるとのデータがありますので、そうもいってられない。
濃縮ウランが作られれば、核兵器も製造可能です。

しかし、地球温暖化をこれ以上拡大しないためにはそうせざるおえない事情もあるようです。
なので、アメリカはしきりに核兵器撤廃と叫んでいるのです。

さて、日本に話を戻しましょう。
この発電システムは、日本にとても利益をもたらします。

 1.兵器転用可能な民用衛星ということで、政治的な意味を持つと言う点 
 2.燃料に頼らない、エネルギー調達

特に、2番目は世界経済から考えればとても重要な意味があります。

それは、オイルマネーからの脱却です。
代替エネルギー効果は、ハイテク産業のおよそ5倍の経済効果があると言われています。
持つものと持たざるものの差が、今後重要な意味を持ってくるのではないでしょうか?

そして、エネルギー問題が解消してくるとその分のお金が動かなくなります。
世界の通貨は過剰になってくるのではないでしょうか。

インフレがおこり、現物主義になってきます。

現在の経済的混乱は、それを見越しての動きだったり。。。。
現にレアメタルの価格は上がっており、金相場は右肩上がりです。

そう考えると、やはり食料国内自給率の向上は必須なのでしょうか。
それと、極東地域の埋蔵資源の開発を考えると、ロシアとの領土問題の解決なども急務な気がします。

こうして考えると、日本にも問題は多いですが政策の方向性ははなんとなく一致しているのでは?
あくまで楽観論としてですが。

とにかく、宇宙太陽光発電は宇宙開発を含め、自分はとても応援しています。

先端技術 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。